Rebel in the Rye 🎞

作家J.D.サリンジャーの伝記映画「ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー」を鑑賞。

読んだことのある短編や長編小説「ライ麦畑でつかまえて」がどのようにして生まれ、創作されたのか。

作家として成功し名声を手に入れたけれど、隠遁者のような生活を選んだサリンジャーの物語。

映画の中で好きだった場面は、サリンジャーが日常の中で交わした、ちょっとした会話や目にした光景から、彼の頭の中でストーリーが走り出し、それがタイプライターに打ち込まれ文章になってゆくところ。

作家を志してからの幾度もの不採用、苦い失恋、過酷な戦争体験、トラウマ、心の闇、回復への道のり。そういった苦しい経験があったからこその「ライ麦畑でつかまえて」だったのだと知って、深く感動した。

そして、サリンジャーが主人公を「 ホールデンは僕の魂の鏡 」と表現するその本を、改めて読み返している。

心に深い傷を負ったサリンジャー。書くことが祈りであり、瞑想だと。その瞑想を妨げる”出版”をやめても書き続ける姿に、”真の作家”を感じ 胸がいっぱいになった。 。

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